最高の生うにを求めて 利尻島うに取材日記 通販


     
 
店長 神山かに子  



6月15日、今年も利尻の生うに漁が始まります。

前の日の14日着の利尻行きのチケット、宿泊先も確保していたのですが、
川原さんから電話があり

「15日はシケているから漁無いよ。今週は無理かもしれないね。
週末は浜のお祭りで休みに入るから、多分来週からだと思うよ〜〜。
また舟が出れそうになったら連絡するから。」との事。。。

「やっぱり今週は漁に出ることができないのかな〜〜。」

15日朝、NHKニュースで、宗谷地方の天気を確認。
16日は波の高さが1m!しかも晴れ!

「やっぱり行こう!」

朝、川原さんと連絡をとることができなかったのですが、
「途中から電話しよう。」と即、利尻行きを決行!

お昼の便で利尻へと旅立ったのでした。。。。



利尻に着いたっ!

利尻に着いたよ〜〜〜\(^o^)/

機内では、パイロットさんが
「今日の利尻はこれ以上ないすばらしいお天気です。

操縦席からはサハリンも見えています。」とのアナウンスが。

ワクワクドキドキ、取材旅行の始まりです♪



利尻の地図

実は。。。。
まだ川原さんと連絡がとれていません。

何度も電話をしているのですが、忙しいのでしょうか?

いろんな所へ電話をしているうちに、
レンタカー屋さんも引き上げてしまいました。

「どうしよう・・・」

とりあえず本日泊まる「ペンション」に連絡して迎えに来てもらう事に。
そこでレンタカーの事を話すると、安いところを紹介もらえる事に。
よかった・・・(*^_^*) そしてチェックイン。



食事の写真

着いた時間は午後4時頃、それから2時間の間、
電話のやり取りが会社と続き、
そして川原さんのご家族にかろうじて連絡がとれたものの

「今日は消防団の集まりだから帰ってくるのは遅いよ〜。」との事。
携帯番号を伝え、食事へ。。。

とりあえずビール!
一杯飲みながら外の景色を眺めると、まだ明るい。
「なんだか、食事しているのがもったいないな〜〜。」
そうこうしているうちに、また電話が、
「かみやまさん、こっち来てるんだって。

これから、消防団の懇親会があるからまた電話するから。」、
と川原さんから電話があり、ほっとして部屋へ。

それからまた会社とやり取りが2時間くらい続き、
その後、川原さんからのお誘いも、
「これから飲んだら、きっと明日は起きれない!」という事で、
その日は就寝・・・・

眠れない。。。。
結局緊張しすぎて寝付けず、朝になってしまった。



仙法志(せんぽうし)へ向かう途中

「こんな事なら朝日を見に行けばよかった。」
朝4時、身支度をしながら川原さんからの電話を待っていると・・・
4時57分、「今日、うにあるから。
6時半くらいまでに家に来れるかい?」

「やった〜〜\(^o^)/」

実は前の日、ペンションのおじさんから
「1mくらいの波でも出れないかもしれないよ」と
おどかされていたので、本当にドキドキだった私。

急いでチェックアウトの用意をし、一旦宿を出て、
一路川原さんの自宅へ。

朝5時半、最高のお天気に恵まれ、
運転していてもとっても気持ちがいい!
車を快調に飛ばして(ゆっくり走ろう北海道♪)川原さんのお宅へ。



綺麗な海

川原さんの家に着くと、妹さんが出てこられて
川原さんはもう漁に出ていて、帰ってくるのは7時くらいだよとの事。

本当は漁に出るところから写真を撮りたかったのだけれど、
川原さんは逆に朝早いから、ギリギリの時間を言ってくれたようです。

でも・・・写真を撮らなきゃ。

そうこうしているうちに時間が無くなってきてしまいました。
ダッシュで、海栗(うに)をとっている現場へと車を走らせました。



遠くに見える海

うに漁の舟が見えてきた!

期待が高鳴ります。

近くでもっと見たい。
滑る石をわたりながら、間近で漁をしている風景に感激。



石が見える海

最高にお天気がよかったこの日、
海もキラキラ輝いてとっても綺麗です。

まさに雲ひとつ無い、空の色。
それだけでとっても幸せ。



身を乗り出しているうに漁

一人のりの小さな「うに舟」

体を傾け、箱めがね(うに見る水中めがね)で見ながら、
海栗(うに)をとっていきます。

波が1mぐらいでも漁に出れないかもしれないよと言われた
理由が間近で見て実感しました。

「これはやっぱり”べたなぎ”(ほとんど波が無い状態) 
じゃないとダメだ。」

網を引いて大量にとる方法と違って、本当に根気のいる作業です。
改めてこうしてうにをとって下さっている漁師さんに感謝です。



川原さんが帰ってきた!

弟は2度お会いしているのですが、私は今日が初対面。

電話では何度となく話をしているのですが、やはりちょっと緊張。
奥さんが、「親方は強面だけど、とってもやさしいのよ。」
とおっしゃっていたのですが、本当にその通りでした(笑)

何から話をしよう。聞きたいことがいっぱいの私です。



今日のうに

さっそく本日とってきたうにの写真を撮らせてもらうことに。

あまりにもお天気が良すぎて、反射して白く写ってしまいそう。
カメラ技術が全く無い私。
舟には、今日1時間の漁の分の海栗(うに)が。

利尻では、その日に上がる旗の色によって
「むらさきうに」「ばふんうに」をとるかが決まっているそう。
今日は、ばふんうにの日でした。



うには昆布を食べて育つ

海栗(うに)と一緒に、昆布も入っていました。

やっぱり海栗(うに)は昆布のそばにいるんだな〜〜〜。
実感です。



殻から割りたてのえぞばふんうに

漁を終え、さっそく殻の海栗(うに)から身を取り出す作業の開始!

見てください!この殻から割りたての生うにを!
殻から割りたての生うには何度も見ていますが
すごく綺麗な黄色からオレンジ色のむき身は見るからにおいしそう♪

「食べたい〜〜〜〜〜!!!」

思わず叫んでしまいそうなくらい見事なうにです。



アップのうに

食べたい気持ちを抑えつつ、シャッターを切る私。

しかしながら、写真どころではありません。
目の前には、むきたてのうにがた〜〜くさん。

朝ご飯前の、”おなかがぐー”状態の私には、
本当につらいものがあります^_^;



うにを剥いている川原さん

手馴れた手つきで、川原さんがうにをむいています。

もしや、これは私に。。。
高鳴る期待を抑えつつ、川原さん話に耳を傾けます。



昆布を食べている証拠

「真ん中のところ、昆布の色をしてるっしょ。
これは昆布を食べている証拠なんだよ。」

よく見ると本当に昆布色をしていて、
昆布を食べているのがわかります。



うにを渡され・・・

「これ食べてみて。」

「はい!」と言って川原さんにむいてもらった生うにをパクッ!

「お、おいしいですぅうう〜〜〜〜!!!!!!」

と言った後、言葉が出てこない。
なんというのでしょうか。

1時間前にとったばかり、まさに浜でむきたての
生うにをいただいているのです。

それを思うと、
なんとも形容できなくてまさに言葉を失ってしまいました。
その後、何個か立て続けに食べて「感動!そしてまた感動!」



剥きたてのえぞばふんうに

うわ〜〜〜!!!
むきたてのオレンジ色に輝く生うにを見ていると、
ざるごと食べたい衝動にかられます!
見事なうにです!さすが利尻、仙法志のえぞばふんうに!

「朝ごはん食べてないしょ。うにでご飯食べてって。」

やった〜〜〜〜\(^o^)/

海辺にある川原さんのお宅で、とれたてのうにで、「うに丼」です。
なんと贅沢な事なんでしょう♪はっきり言って最高のお味。

「生きててよかった〜〜!」って思うくらいのうにでした。
(食べるのに夢中で、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました^_^;)



川原さんの舟

う〜んおなかいっぱい!
川原さん、感動の朝食をありがとうございました。

「これから、どこか周るの?」
「利尻富士の一番いい写真を撮りたいんですが、どこがいいですか?」
「それなら、沖から写真を撮るかい?」
「えっ?舟に乗せていただけるんですか?」
「よく撮れるかどうかわからないけど、
沖から見た山はきれいだから、舟にのせてあげるよ。」

う、うれしい〜〜〜〜!!!
初めて来た利尻で、うに舟に乗せていただけるなんて
思いもよりませんでした。

こんな事って、一生の中でもそうそうない事です。
しかもお天気は最高!

早速川原さんは舟を出してくださいました。



昆布がたくさん

舟を走らせながら川原さんが

「今年は、特に昆布が多くてうにが昆布の下に隠れて、
昆布をどけてうにを取らなきゃならないから大変なんだわ。」

海面を見渡すとおっしゃるとおり、あたりは昆布だらけ。

「これは、1年昆布、これは今年漁をする昆布」「これはワカメだよ。」

「えっ!ワカメもいるんですか」
海藻類には目が無い私。特にワカメは大好きなんです!
思わず少し持って帰りたい衝動にかられました^_^;



昆布を沖から見るとこんな感じです。

裸眼で舟から海を見ると、こんな感じではえています。
本当にすごい量の昆布です。

これもひとえに、環境の事を考えながら漁をされている
漁師さんの賜物だと思います。

これだけの昆布があるのですから、
うにがおいしくないはずがありません。



箱めがねでうにの様子を見てみる。

「これで海の中を見てみて。」

箱めがねで海の中を見てみると、
最初は全く見えなかったのですがじょじょに目がなれてきて、

「うにが見える〜〜〜!」

本当に浅瀬のところにごろごろいるんです。

またまた思わずとってみたい衝動にかられた私。
しかしながら川原さんは、うに漁の時意外は、うにを引き上げません。

このようなきちんとした漁師さんが多いからこそ
利尻のうには、資源がかれる事が無いと確信しました。



川原さんと神山

写真を撮りすぎて、とうとうカメラの電池が切れてしまいました。

「川原さんとの写真を撮ってない!」
「せっかくここまで来たのに。。。」
ショックでした。う〜んどうしよう。

そこで、おなか一杯だったのですが食堂に入って、
その間コンセントを貸してもらいちょっと充電して、
ようやく写真を撮ることができました。



川原さん、ありがとうございました。

沖で撮っているので、波で揺られ山がちょっと傾いてしまいました^_^;

結構スピードを出して、
沖に向かったので実はちょっと恐かったんです。
川原さんに「どのくらいのスピードが出ているんですか?」と
お聞きすると、

「一番スピードを出す時の半分くらいだよ。」という事でした^_^;

短い間の利尻の滞在でしたが、無事うに漁があって、
また取材をする事ができてよかったです♪

川原さんはそれから、漁が初日だったにも関わらず、
次の日からシケるという予報だったため、
うにを待っているお客様を待たせたくない一心から、
家族みんなで1度に300個ものうにを送ってくださいました。
本当にありがとうございました。

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